この記事では、セーター・ニットの干し方について知っておくと良い基礎知識やコツ、あると便利なグッズなどを交えて詳しく解説していきます。
- 「セーターやニットは、普通に干すとハンガーの跡がついて困る…」
- 「ただ干すだけだとすぐに型崩れしちゃうけど、型崩れしにくい干し方ってあるの?」
- 「セーターやニットを干すのに便利なグッズや、ちょっとしたコツがあれば知りたい!」
セーター・ニットを持っている方は、多かれ少なかれ上記のような悩みを抱えていることと思います。しかし、『型崩れ』や『跡がつく』と言った悩みは、ちょっとしたコツや知識で意外と簡単に防ぐことができたりします。
ここから干し方の基礎知識やコツをお伝えしていくので、上記のような悩みを解消するお手伝いをすることができれば幸いです。また、下記の記事では干す前段階の洗い方について詳しく解説しているので、洗い方については下記を参考にしてください。
この記事では、セーターやニットの洗濯方法について、写真を使いながらできるだけ分かりやすく解説していきます。 「自分で洗って、縮んだり型崩れしないか不安…」 「セーターやニットって、洗濯機で洗っても大丈夫?」 「目立つ汚[…]
それでは、セーター・ニットの干し方について順番に解説していきたいと思います。
- 1 セーター・ニットの乾かし方「外干し・部屋干し両方のポイントを紹介」
- 2 セーター・ニットの干し方①「王道は平干しネット!100均・3coins・無印・ニトリを紹介!」
- 3 セーター・ニットの干し方②「ヒルナンデスでも紹介された干し方」
- 4 セーター・ニットの干し方③「ピンチハンガーの天面を活用」
- 5 セーター・ニットの干し方④「物干し竿を活用した方法」
- 6 セーター・ニットの干し方⑤「お家にあるもので工夫した干し方」
- 7 干し方を間違えたセーター・ニットはアイロンで復活させよう!
- 8 セーター・ニットの収納方法|たたむのがベスト?ハンガーはダメ?
- 9 まとめ|型崩れしない干し方を覚えて、気持ち良くセーター・ニットを着よう!
セーター・ニットの乾かし方「外干し・部屋干し両方のポイントを紹介」
こちらでは、セーター・ニットの乾かし方について、基本的な知識とちょっとしたコツなどをお伝えしていきたいと思います。
まず、基本的な乾かし方については、大きく分けると以下の2つの方法に分けることができます。
- 『外干し』で乾かす
- 『部屋干し(室内干し)』で乾かす
それぞれに押さえておくべきポイントがありますが、大前提として言えるのはセーター・ニットはできるだけ早く乾かすのがベストです。
特にセーター・ニットは、他の衣類と比べると乾きにくいという性質があります。そのため、濡れた状態で長時間乾かすというのは、生乾き臭の原因となる雑菌が繁殖しやすくなったり、型崩れがしやすくなるといったリスクがあるので、可能な限り早く乾かすのが得策と言えます。
では、ここからはそれぞれの乾かし方のポイントについて、もう少し詳しく解説していきましょう。
①『外干し』で乾かす
セーター・ニットを外干しする場合には、直射日光が当たらないように陰干しをするのが基本です。直射日光がセーター・ニットに当たると色褪せや傷んでしまうことがあるため、陰干しすることで色褪せや傷むのを防ぐことができます。
また、できるだけ風通しが良い場所に干しておくことで、乾くまでの時間を短縮することができます。すでにお伝えしたように、早く乾けば雑菌の繁殖や型崩れを予防することにも繋がるので、風通しが良い場所を選んで外干しするようにしましょう。
②『部屋干し(室内干し)』で乾かす
部屋干し(室内干し)は、直射日光が当たらないという点ではおすすめです。しかし、風通しは外干しよりも悪くなってしまうため、風通しの部分についてはサーキュレーター(扇風機)を使ったり、エアコンの除湿を使ったりしてカバーするようにしましょう。
また、誰でもできるわけではないですが、浴室乾燥機を使えばラクに早く乾くので、浴室乾燥機があるお家は浴室乾燥機を使うのがおすすめと言えます。
セーター・ニットの干し方①「王道は平干しネット!100均・3coins・無印・ニトリを紹介!」
セーター・ニットを乾かすときの干し方として、まず覚えておいてほしいのは『平干し』が理想的ということです。
平干しすることでセーター・ニットの型崩れを防ぐことができ、ハンガーを使わないのでハンガーの跡が付かないといったメリットがあります。しかし、平干しはある程度のスペースが必要になってくるので、平干しできるようなスペースがない場合には工夫して他の方法で干すようにしましょう。
最近では平干しするのに便利なグッズとして、”平干しネット”がいろんなところで販売されているので、比較的簡単に手に入れることができます。ここからはいくつかの平干しネットを紹介していきたいと思います。
安さ重視!100均の平干しネット2種類!
100円ショップの『ダイソー』で平干しネットを探してみたところ、2種類の平干しネットが見つかったので、それぞれ紹介していきたいと思います。
①【税込110円】セーター干しネット
こちらはダイソーで税込110円の平干しネットです。
セーター・ニットを1枚平干しすることができ、使わないときはコンパクトに折りたたんで収納することもできます。間に合わせでも良いのでとりあえず平干しネットが欲しい場合にはおすすめと言えるでしょう。
しかし、造りとしてはあまり長持ちはしなさそうな印象を受けました。
広げてみるとこんな感じ!
②【税込220円】2段セーター干しネット
こちらはダイソーで税込220円の平干しネットです。
セーター・ニットを2枚平干しすることができ、税込110円の平干しネットと同様に使わないときはコンパクトに折りたたんで収納することも可能です。できるだけ安く、セーター・ニットを2枚干せる平干しネットが欲しい場合にはおすすめと言えるでしょう。
しかし、こちらも造りとしてはあまり長持ちはしなさそうな印象を受けました。
広げてみるとこんな感じ!
質も多少は気にしたい!3coinsの平干しネット!
100円ショップのグレードアップ版とも言える『3coins』で平干しネットを探してみたところ、1種類だけでしたが平干しネットが見つかったので紹介していきたいと思います。
【税込330円】衣類干しネット
こちらは3coinsで税込330円の平干しネットです。
セーター・ニットを2枚平干しすることができ、ダイソーの平干しネットと同様に使わないときはコンパクトに折りたたんで収納することも可能です。安くてある程度しっかりした質の平干しネットが欲しい場合にはおすすめです。
ダイソーの平干しネットより造りがしっかりしているので、ある程度長持ちすることが期待できるでしょう。
広げてみるとこんな感じ!
質が大事!無印良品&ニトリの平干しネット!
質の良い生活雑貨がお手頃価格で数多く販売されている『無印良品』と『ニトリ』ですが、こちらも両方で平干しネットを探してみました。残念ながら『無印良品』には平干しネットはありませんでしたが、『ニトリ』で1種類だけ見つかったので紹介していきたいと思います。
【税込549円】平干し洗濯ネット 2段(LGY)
こちらはニトリで税込549円の平干しネットです。
セーター・ニットを2枚平干しすることができ、これまでに紹介した平干しネットと同様で、使わないときはコンパクトに折りたたんで収納しておくことができます。値段は少し高くても、しっかりした質で長持ちしそうな平干しネットが欲しい場合におすすめです。
造りとしては紹介してきた中では1番しっかりしているので、しっかり長持ちすることが期待できると思います。
広げてみるとこんな感じ!
セーター・ニットの干し方②「ヒルナンデスでも紹介された干し方」
こちらは平干しではなくハンガーを2本使った干し方ですが、これはテレビ番組の『ヒルナンデス』で取り上げられた方法です。セーター・ニットの型崩れを抑えることができるので、平干しネットがない場合や干すスペースが限られる場合におすすめの干し方です。
具体的な干し方については以下に紹介していくので、参考にしてやってみてください。
セーター・ニットの干し方③「ピンチハンガーの天面を活用」
こちらはピンチハンガーの天面を活用して、平干しと変わらない干し方ができる方法です。平干しネットがなくても、工夫することで同じような干し方ができるので、「新しく平干しネットを買うのはちょっともったいないな…」という場合に活躍してくれるでしょう。
具体的な干し方については以下に紹介していくので、参考にしてやってみてください。

セーター・ニットの干し方④「物干し竿を活用した方法」
こちらはもっともシンプルな干し方ですが、セーター・ニットの型崩れを抑えながら干すことができる方法です。物干し竿があれば他に必要なものは特にないので、新しく何かを揃える必要がないのもうれしいポイントです。
具体的な干し方については以下に紹介していくので、参考にしてやってみてください。

セーター・ニットの干し方⑤「お家にあるもので工夫した干し方」
こちらでは、これまでにお伝えした方法以外で、お家にあるものを活用した干し方を3つ紹介していきます。基本的には新たにものを購入するようなことがないように、多くのお宅にあるようなものを使った方法をお伝えしていきたいと思います。
- 『洗濯かご』を活用した干し方
- 『突っ張り棒&買い物かご』を活用した干し方
- 『1本のハンガー』での干し方
どちらもセーター・ニットが伸びないように配慮した干し方なので、お家にあるものを有効活用したい場合に参考にしてもらえたらと思います。
①『洗濯かご』を活用した干し方
洗濯かごは、ほとんどのお宅にあるアイテムだと思います。
種類にもよると思いますが、洗濯かごは穴が開いてる構造になっているものが多く、通気性が良い造りになっています。この通気性の良さは、セーター・ニットを干すのにも適しているので、上の写真のように洗濯かごを活用して干すのも1つの賢いアイデアと言えるでしょう。
②『突っ張り棒&買い物かご』を活用した干し方
突っ張り棒と買い物かごは、そんなに多くのお宅にあるわけではないかもしれないですが、両方があるお宅にとっては1つの干し方として参考になるかと思います。
買い物かごも洗濯かごと同じように穴が開いてる構造で、通気性が良い造りになっています。セーター・ニットを買い物かごの内側にできるだけくっつけるように入れ、なるべく重なる部分がないように広げておきます。あとは突っ張り棒に買い物かごを通して干すだけでOKです。
上の写真は、セーターを浴室乾燥をする際にやってみた時の写真ですが、しっかり乾かすことができました。
③『1本のハンガー』での干し方
セーター・ニットは普通にハンガーにかけて干すと、ハンガーの跡が付いたり重みで型崩れしたりします。しかし、ハンガーへのかけ方を工夫するだけで、ハンガーの跡が付かない上に型崩れなく干すことも可能です。
①セーター・ニットを中央で縦にたたむ
②フック部分を、脇部分から出るように置く
③袖部分をハンガーにかけるように折る
④見頃部分も同様に折る
上記の手順でハンガー1本でセーター・ニットを干すことができるので、他の方法と比べると格段にスペースを取らずに干すことができます。洗濯物が多く、干すスペースがあまりない場合などにはおすすめの干し方です。
干し方を間違えたセーター・ニットはアイロンで復活させよう!
セーター・ニットは、干し方を間違えてしまうと型崩れする可能性が高くなります。具体的には、『縮み』『伸び』『ハンガー跡』などの型崩れは、ほとんどが干し方を間違えてしまったことが原因で起こると言っても過言ではありません。
しかし、アイロンを使うことである程度は元に戻すことができるので、すぐに諦めてしまうのはもったいないです。
- シワを伸ばす
- 型崩れ(縮みや伸び)を元に戻す
ハンガー跡を解消するのは難しいですが、上記のようにアイロンを使ってセーター・ニットの状態を改善することができます。
上記のどちらの場合でも必ず守って頂きたいのが、アイロンはスチームを当てるために使うようにしましょう。普通にアイロンがけすると、テカリや変色の原因となるだけでなく、素材によっては溶けてしまうこともあるので注意してください。
では、順番に解説していきたいと思います。
①シワを伸ばす
1⃣セーター・ニットからアイロンを1cmほど浮かせて、シワが気になる部分にスチームをたっぷりと10秒ほど当てる
2⃣触っても火傷しないくらいに熱が冷めたら、上から押さえるようにやさしくシワを伸ばす
3⃣日陰に広げて完全に乾くまで放置する
上記がアイロンのスチームを使って、セーター・ニットのシワを伸ばす手順となります。しつこいようですが、アイロンが直接セーター・ニットに触れないように、必ずアイロンを浮かせてスチームだけを当てるようにしてください。
②型崩れ(縮みや伸び)を元に戻す
1⃣セーター・ニットからアイロンを1cmほど浮かせて、型崩れした部分にスチームをたっぷりと当てる
・縮みを戻す場合⇒火傷に注意しながら、スチームを当ててやさしく生地を引っ張って伸ばしていく
・伸びを戻す場合⇒火傷に注意しながら、スチームを当ててやさしく生地を握って縮めていく
(しつけ糸で伸びた部分を縮めて固定し、スチームをかけていくのがベスト!)
2⃣日陰に広げて完全に乾くまで放置する
上記がアイロンのスチームを使って、セーター・ニットの型崩れを元に戻す方法となります。こちらも必ずアイロンを浮かせてスチームだけを当てるようにして、型崩れしてしまったお気に入りのセーター・ニットの復活にチャレンジしてみてほしいと思います。
セーター・ニットの収納方法|たたむのがベスト?ハンガーはダメ?
セーター・ニットの収納方法については、どんな方法が良いのか分からずに頭を悩ませている方も多いと思います。型崩れや虫食い、他にもかさ張りやすかったりするので、どんな方法が良いのか迷ってしまうのがその原因と言えるでしょう。
結論から先にお伝えすると、ハンガーで収納するのも方法によってOKですが、セーター・ニットの基本的な収納方法としては『たたむ』のがおすすめと言えます。
- サクッとできる!セーター・ニットのたたみ方
- 型崩れしない!セーター・ニットの収納方法
- 省スペースならコレ!セーター・ニットをハンガーで収納
ここからは簡単にセーター・ニットのたたみ方と、おすすめの収納方法について解説していきます。基本的に簡単にすぐにできると思うので、セーター・ニットを収納する際の参考にしてほしいと思います。
サクッとできる!セーター・ニットのたたみ方
まず、基本的なセーター・ニットのたたみ方をお伝えしていきたいと思います。
①裏側にして、肩の中央部分で縦に折る
②折った部分に平行になるように袖も折る
③反対側も同様に①→②の順に折る
④真ん中の部分で横に折り、ひっくり返す
このたたみ方は、セーター・ニットだけでなく様々な衣類にも使えるので、覚えておくといろんな場面で役立つでしょう。また、簡単にキレイにたたむことができるのも、このたたみ方の嬉しいポイントと言えます。
セーター・ニットを着た後は、多少手間でもたたんでおくことで型崩れやシワの予防となるのでおすすめです。
型崩れしない!セーター・ニットの収納方法
セーター・ニットのたたみ方を覚えたら、次はおすすめの収納方法についてお伝えしていきたいと思います。
たたんだセーター・ニットは、底が浅めの引き出しに立てて収納するのが賢い収納方法と言えます。ギュウギュウに押し込んで収納するとシワが付いてしまうので、少しスペースにゆとりがあるくらいにしておくのが良いでしょう。
こうすることで型崩れしにくく、見やすくなって取り出しやすくもなるのでおすすめです。
省スペースならコレ!セーター・ニットをハンガーで収納
省スペースでセーター・ニットを収納したい場合は、ハンガーを使って収納するのも1つのアイデアです。しかし、ただハンガーにかけて収納するのでは型崩れやハンガーの跡が付いてしまうので、すでに干し方でも紹介しているのと同様の方法でハンガーにかけて収納するのが良いでしょう。
また、セーター・ニット用に跡が付きにくく配慮されたハンガーもあります。厚手のセーター・ニットは多少重みで型崩れする可能性もありそうですが、薄手のセーター・ニットであればセーター・ニット用ハンガーを検討してみるのも良いと思います。
セーター・ニット用ハンガーの一例
【KEYUCA(ケユカ)】滑らないハンガー ニット・デリケート衣類用 グレー 30本セット
【出典:amazon】
まとめ|型崩れしない干し方を覚えて、気持ち良くセーター・ニットを着よう!
セーター・ニットの干し方について、気を付けるべきポイントや具体的な干し方をいくつか紹介してきました。基本的な知識とポイントを押さえておけば、セーター・ニットを型崩れしないで乾かせることが分かったのではないかと思います。
- セーター・ニットは、外干しなら『陰干し』、室内干しなら『風通しの良さ』を意識する
- セーター・ニットの干し方は、『平干し』がベスト
- セーター・ニットの干し方は、工夫すればいろんな方法で型崩れなく乾かせる
- 型崩れした場合でも、アイロンである程度復活させることができる
- セーター・ニットを収納する場合は、たたむのが理想的だがハンガーでもOK
ここまでの内容をざっとまとめると、上記の5点に絞られると思います。
この記事の内容を押さえておけば、セーター・ニットの型崩れや跡が付くと言ったお悩みについては、ほぼ解消されると思います。この部分が解消されることで、セーター・ニットを自宅で洗濯するという選択肢も出てくるかもしれません。
さらに、一段上のお手入れをしたい場合などは、クリーニングに出すなどの方法でお手入れするのがおすすめです。最近は宅配クリーニングも人気となっているので、宅配クリーニングを利用してみるのも良いでしょう。
お気に入りのセーター・ニットであれば、自分でお手入れすることでより愛着も湧いてきますし、さらに着るときの気分も一味違ったものになると思います。この記事を参考にセーター・ニットの干し方を覚えて、楽しくセーター・ニットとお付き合いしていけるキッカケとなれば幸いです。